1941年、日清製粉株式会社の創始者・正田貞一郎は、農産物に関する科学的研究促進のため、「研究機関または研究者に対する援助」等を行うという趣旨のもと、財団法人農産化学研究会を設立しました。設立時には学会の権威である鈴木梅太郎、坂口謹一郎、水島三一郎各先生が理事となり、初代理事長に正田貞一郎が就任しました。
戦後、食生活の実態が戦前とは著しく変容することとなり、これに鑑み、財団法人農産化学研究会は、主な事業目的を「食糧の構成と食生活に関する科学的調査研究」とし、名称も「財団法人食生活研究会」と改称しました。
また、2013年4月に公益法人制度改革による公益認定を受け、名称を「公益財団法人食生活研究会」に、目的を「健康で豊かな食生活の向上に寄与する」に変更しました。
当財団は創設以来、「食」に係る研究者・研究機関等を対象とした研究助成や講演会の開催を長年にわたり行い、2013年度からは海外留学生への支援を事業目的に加え、公益事業を行っています。歴代の理事長は、正田貞一郎、渋沢敬三元大蔵大臣、山際正道元日銀総裁、正田英三郎元日清製粉竃シ誉会長相談役、藤巻正生東京大学名誉教授の諸氏であり、現在は正田修鞄清製粉グループ本社名誉会長相談役がその任に当たっています。 |